当院は認知症サポート医(厚生労働省地域医療支援事業 第16477号)として、認知症の診断・薬物調整・周辺症状(BPSD)への対応をいたします。
認知症に伴う不安・うつ・不眠・幻覚などの精神症状にも、内科・精神科主治医として一元的に対応可能です。ご家族の介護のご負担にも、目を配ってまいります。
認知症の在宅ケア(精神科)
認知症の在宅ケア(精神科)

当院は認知症サポート医(厚生労働省地域医療支援事業 第16477号)として、認知症の診断・薬物調整・周辺症状(BPSD)への対応をいたします。
認知症に伴う不安・うつ・不眠・幻覚などの精神症状にも、内科・精神科主治医として一元的に対応可能です。ご家族の介護のご負担にも、目を配ってまいります。
認知症とは、脳の病気やけがのために、記憶、判断力、実行機能などの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が生じる状態のことです。多くの場合、徐々に進行していきます。
認知症は決して「がん」や「脳卒中」のような1つの疾患ではなく、複数の原因によって引き起こされる症候群です。原因によって治療法や進行経路が異なるため、正確な診断が治療の第一歩となります。多くの方が「認知症=寝たきりで何もわからない状態」というイメージをお持ちかもしれませんが、実際には認知症の人も、環境や周囲の対応によって大きく変わります。適切なケアと支援があれば、認知症を持ちながらも、自分らしく、充実した日々を送ることは十分に可能です。
認知症には、以下のような主要な種類があります。正確な診断がされることで、より適切な対応策が見つかります。
認知症の約60~70%を占める最も一般的な形態です。記憶障害が初期段階で目立ちやすく、徐々に判断力、見当識(時間や場所の認識)が低下していきます。進行は比較的ゆっくりです。
脳梗塞や脳出血によって脳血管が損傷することで起こります。進行が段階的で、部位によって症状が異なることが特徴です。生活習慣病の管理により、進行を遅らせることができる場合があります。
幻視(実際にはないものが見える)が特徴的です。パーキンソン症状(動きの悪さ)を伴うこともあります。向精神薬への反応が特異的であり、不適切な薬物投与により症状が悪化することがあるため、診断が重要です。
人格の変化や行動障害が目立つことが特徴です。比較的若い年代での発症も見られます。記憶障害よりも、判断力や行動制御の障害が前面に出ることが多いです。
正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など、治療可能な認知症もあります。だからこそ、正確な診断が重要なのです。
当クリニックの医師は、各種認知症の診断と管理に対応いたします。
認知症の進行は、早期段階での対応によって大きく異なります。以下のような症状や変化に気づいたら、まずはご相談ください。
最近のことをよく忘れる、同じことを何度も聞く、約束を忘れる
お金の管理が難しくなった、運転の判断ミスが増えた、調理や掃除が複雑にできなくなった
日付や曜日がわからなくなった、場所がわからなくなった、家族の名前や顔がわからなくなった
今までと異なる言動が増えた、怒りやすくなった、同じことを何度も繰り返すようになった
食生活の乱れ、衛生習慣の低下、睡眠のリズムの崩れ
趣味に興味を失った、外出しなくなった、友人との付き合いが減った
こうした変化は、多くの場合、本人よりもご家族が気づくことが多いです。ご家族が「何か違う」と感じたら、医療機関への相談をお勧めします。
当クリニックでは、詳しい病歴聴取、認知機能検査、脳画像検査(必要に応じて)などを通じて、認知症の正確な診断を行います。
認知症の本人と同じくらい、ご家族のサポートが重要です。認知症になった患者さんとの関わり方や、ご家族自身の心理的な負担についても、私たちがお手伝いさせていただきます。
認知症の人との関係は、医学的な理解に基づいた接し方によって大きく改善します。例えば、記憶が低下した患者さんに対して「覚えているはずだ」と責めるのではなく、やさしく説明し直すことが重要です。患者さんの自尊心を守る接し方について、ご指導いたします。
認知症のご家族の介護は、身体的にも心理的にも大きな負担です。「こんなことで疲れてはいけない」と無理をするのではなく、どのようにしてご家族の負担を軽くするか、いくつかの選択肢をご提示いたします。
地域の介護サービス、認知症カフェ、認知症家族会など、ご利用いただけるリソースについての情報提供も行います。
BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)とは、認知症に伴う行動異常や心理症状のことです。幻覚、妄想、不安、抑うつ、徘徊、暴力的な言動など、患者さんご本人とご家族が最も困難を感じる症状です。
多くの場合、BPSD は認知症そのものというよりも、患者さんを取り巻く環境や、医療スタッフの対応によって大きく左右されます。環境調整と適切な医療管理により、症状を大きく改善することが可能です。
照明の工夫、音環境の改善、患者さんの好みや習慣に合わせた生活環境の設定
患者さんの感情に寄り添う、頻繁に説明する、簡潔で分かりやすい言葉を使う
運動や散歩などの身体活動は、不安定な行動を大幅に改善することがあります
必要に応じた薬物療法も行いますが、向精神薬の過剰使用は避け、最小限の用量で最大の効果を目指します
当クリニックの医師は、BPSDに対応した医学的知識を有しており、患者さんとご家族の負担を大きく軽くするためのお手伝いをいたします。
当クリニックでは、実践的な認知症診療手法である「コウノメソッド」を基盤としつつ、認知症疾患診療ガイドラインの考え方も踏まえ、お一人おひとりの病型と生活状況に合わせた診療を行っています。認知症サポート医として多数の患者さんを診療するなかで蓄積した実践的な知見を、日々の診療に活かしています。
身体疾患の評価と治療可能な原因の除外
急な認知機能の低下や行動の変化の背景には、感染症・脱水・便秘・痛み・薬の副作用によるせん妄が隠れていることが少なくありません。まずこれらを確認し、「治療により改善しうる認知症」を見逃さないよう評価します。
環境調整
照明・物音・室温といった住環境、睡眠と日中活動のリズム、ご家族や介護者の声かけの仕方を整えます。行動・心理症状(BPSD)の多くは環境の工夫だけで軽減します。
非薬物療法
散歩などの運動、音楽、回想法、デイサービス等のアクティビティを取り入れます。
薬物療法
病型(アルツハイマー型・レビー小体型・血管性・前頭側頭型)と症状の性質を見極め、コウノメソッドに準拠して少量から開始し、慎重に調整します。レビー小体型の薬剤過敏性に配慮し、抗認知症薬の増量による興奮・易怒性の悪化を避け、「ご本人が穏やかに過ごせ、介護するご家族が困らない」用量を目指します。
経過観察と減薬の検討
開始後1〜2週間で効果を判定します。漫然と薬を続けることはせず、減量・中止の可能性を常に検討し、多剤併用(ポリファーマシー)を防ぎます。
このアプローチにより、患者さんご自身の認知機能を可能な限り維持し、ご家族の負担も軽くすることが期待できます。
当クリニックの医師は、厚生労働省が認定した「認知症サポート医」(厚生労働省 地域医療支援事業 第16477号)であり、以下のような役割を果たしています。
地域の開業医や診療所の医師が認知症診療で困った際に、相談・支援を行う
介護職員向けの認知症に関する研修を企画・実施する
地域全体の認知症診療水準を高めるための活動を行う
当クリニックは、単に患者さんの診療を行うだけでなく、地域全体の認知症対策にも貢献することを重視しています。
認知症は、確かに大変な病気です。しかし、それは人生の終わりではありません。適切な診断と治療、そして温かい周囲のサポートがあれば、認知症を持ちながらも、自分らしく、意味のある人生を送ることは十分に可能です。
当クリニックは、認知症の患者さんが、ご自宅において尊厳を持ちながら生活されること、ご家族が無理なくサポートできることを実現するために、全力でお力になります。
認知症についてのご質問、ご心配なことがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
患者さんとご家族の気持ちを第一に考え、丁寧にお話しさせていただきます。
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